痩せた胸に手を添えているんだよ、そうなんだ、それだけ

どこかの部屋の水道の音がする、止んだ。ステンレスの擦れるような音、これたぶんシャワーだ、きっとそうだ。静かになった。身体拭いてるのかな。大学生かな。それかアジア系の出稼ぎで来てる人とか。どっちかだな。たぶんそうだ。元気でな。気をつけて。23:30、部屋の明かりを今日は一度もつけてない。もうずっと隣のアパートのオレンジと、その他の混合色とで景色をみている、なんだかとても夜って感じがする。夜の色だ。なんだかいいね。でもすこし疲れてきた。この前すこし体調を崩したけれど、すぐに治って、でも働かせて貰えなくなって、このままではいつか首を吊ることになるような気がしてでもそんな必要も無いかぁって、前向きな諦観に苛まれてきたりする。変って思うでしょ。ハイ正解、ハワイ旅行でもくれてやるよ。持ってねーよ。でも薄い微笑みくらいならあげられる。いつでもね。この前つくったデモをまた久しぶりに何度も聴いている。レコーディングしようかなと思いながら、その足が鞭に打たれたようにうまく出ない、出せない。でもきっとそれ以外に逃げ道なんて通り道なんて無い。またお金をちゃんと工面して、やろう。好き嫌いもなくそう。人に親切にもしよう。時間と約束もちゃんと守ろう。夜行バスの乗務員に意地悪とばされたら次こそは容赦なくぶっ飛ばせるようにしよう。でも後でちゃんと仲直り出来るようにオロナインとバンドエイドも持っとこう。一応ね。でも誰かを結局傷つけてしまうのかも知れない。それはやっぱり有り得ていて怖い。そうなったらアリーさんに叱ってもらおう。怖いけどね。でもあの人くらいだ。今でもきっと叱ってくれるのは。6月、もしライブがちゃんと出来るようになってたら、アリーさんとツーマンをやることに決まった。久しぶりに同じ日にライブをするのに、それがツーマンだなんて、何だかこんな風になってしまってからいつぶりだろう、とっても、手放しに、しがらみも何も無く喜んでしまった。嬉しいな。素直な気持ちでうたえたらな。そしたらきっと〇〇〇。東京に来て初めてたのしいと思った、無善寺の後打ち上げに連れて行ってもらったあの日の事をずっと忘れない。もちろんそれ以外にもたくさんあるけどね。昨日は遅番の小野さんにじゃがいもを届けた。美味しいって言ってた。意味は有った。それで良い。電気が点かない。手が動かないから。うたを書きたい。それはセリフも決まってないのに、あなたに会いたいなんて思うそんなような気持ち、恐らく多分はきっと それに近しい。きっとね。音も無いよ。さみしいよ。嘘。嘘だ。でも今あの、街並みから遠く離れてたった今、ここで私は、斜めの天井に守られて自由を奪われて、ひとり しんとした無色透明に居るだけ。寝ても起きても良い。でもきっと何も終着しない。それがちょっぴり、かなしいね。キャッシュでも嘘でも、生活をしないと。明日は。明後日は。僕は。私は。

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