幸せなんて

0:28、窓は閉め切り。じゃあな。八王子。元気でな。部屋の蛍光灯カバーは1月にベッドの位置と同時に外したままで、それが生活感のどちら側になるのか未だに分からない。なんだか今、色んな物から切り離されたような味がするなって、鼻から息を吸って思った。何にもできないでまるでたった今バイトから帰って来たような気分だ。嫌だな。今日は朝起きて、小形さんから送られてきたデモを聴いた。やっぱり良い音源だった。トイレは我慢した。何もできなかった。何時間か経った。ギターを持った。一昨日ライブに詰め込んだギターケースは玄関に、だからベッドの下からタカミネのギターを引っ張り出して、この子も1月ぶりの抱擁だ、埃ははらえずに確かめただけで、弦を叩いたら もう寄らないでという音がした。歌が、鳴らない。嫌だな。昨日帰り道、JRの渋谷駅の東口の改札の前、あのエスカレーターの前、点字ブロックのちょうど上でお金をたくさんぶちまけた。あのホノボランさんに作ってもらったエリクサーのパッケージ製・紙サイフです。ビリビリに破れた結果なほさんにハンカチで補強してもらったあの思い出のサイフだ。この前もだ。でも昨日もだ。たまーに隙間からばらばら小銭が落ちるので皆さんそれはその時はチャンスですよ。帰りにスタバでも寄ってくれよな。あっでも今やってないんだった。昨日、全く寝てなくて、すこしふらりふらしながらで、最初気付かなくて、それで6人くらいの人がお金を拾って渡してくれた。ちょっと恥ずかしかった。でもとても嬉しかった。当たり前が、当たり前じゃないような気がして、誰かに説教された時よりも あなたのその姿を反芻していた。最初に手渡してくれたお姉さん。2人組のおばちゃん。そのあとおっちゃん。しばらく間を置いておじいちゃん。笑ってたな。病気、なんないでね。気にせず手で触って拾ってくれて、ありがとう。帰り、京王八王子駅の手前で目が覚めた。それだけ。でもね、こんな、ささいなものだわ。きっと幸せなんて。なーんてね。倒置法コンペティションに向けての自主練なのでした。なーんてね。あれ。

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