Re:厭星観測

今日は家から一歩も出なかった。とは言うても今の世の中じゃそんな姿勢を賞賛さえされてしまうくらいなので私ひとつアイデンティティを奪われてしまったような気持ちです。返せー。(要りません)普通に健康になって、会社員になって、家庭を持って、星を眺めて。そしたら晩ご飯の好みとかもきっと変わってくるんだろう、食べてもお腹こわす事そんなになくなるだろう、子守唄を、削らず大切に水をやった身体からあなたに優しく歌うんだろう、でもそんなの、健康じゃなくったってやれる。叶えられる。本当は自分次第だ、本当に自分次第だ。でもね、要りませんって言ったけれど、あー本当はどんな足手まといな自分の破片だって、不要な臓物だって、何一つ切らずに明日へ明日へ、持ってってやるんだそう決めたんだもの。誕生日おめでとう。そんな気分です。なっ美香さん。美香さんと言うのは叶姉妹の片割れで、最近また耳が化膿してきたのでちょっとよろしく言うとこう思てねぇ名前出させていただきやした。以上です。ありあとやした。どんなに強く張り詰めていたって、消えてしまいそうな線に見えることがあるならそれは仕方ないけれど、弛めて弛めて弛め切ったその時に画角から線はたるんで消えてしまう、もう見えなくなってしまう、そういうのはそんなのは嫌だから見てろよ。この見てろよ、は眺めた星の裏側に隠れてる、聖書で言うところの運命って奴に言ってやったやつです。見ててね。この見ててね、は、ううん。分かるよね。分かっていてくれたらありがとうの手刀だ。今日は部屋を掃除した。前なら捨てなかったようなものがたくさん捨てられた。手紙を見つけて読んだ。泣いてしまう前に戻した、また取り出して読んだ、また戻す、の繰り返しだ。あの溢れ出したような、取り入ろうとするような雑意の全く無い何枚もの便箋が、全部1万円札にもし変わってもね、変えてくれるって言われてもね、お断りだ。最近あんまり会わなくなったようなあなたの手紙も、ちゃんとここに落ちてます。部屋の床と埃の両隣。それから少し部屋を掃除した。ベッドの位置を変えた。それだけだ。誰も入れられないこの部屋に、今日は自分が居た。赤い傷の無い、すべやかな自分が。それから少し部屋を掃除した。カーテン買おかな。今日は少し寒かったな、外に干してる服、きっと濡れてるだろうな。

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