カットのかかるその一瞬に

部屋の中が暑い。もうずっと気が立っている。心も身体もそりゃお前ちっちゃいよいやちっちぇえよ。分かってるよ。でもだからってもう立つな、そんなに背伸びも出来ひんねんから。みーん。ふくらはぎの筋繊維がもう数え切れないほど千切れて来た。毎日毎日目が覚めた瞬間から頭の中に作りかけの曲の血液が白血球が赤血球が流れ込んできてダメになりそうになる、嫌になりそうになる、でもそうでもやって毎日毎日毎日を煮詰めてどうにかしないとそれはそれでどうにかなっちゃいそうだからやるしかない。だから在るしかない。在るのみ。部屋の中が暑い。今日の朝も暑くて目が覚めて、身体が重かったから久しぶりに売店で栄養ドリンクを買った。栄養ドリンクの味がした。余談ですが元バイト先の遅番の小野さんは100円でお釣りが数十円も来る栄養ドリンクを何本もストックしています。きっと丁度いいんだと思います。馬鹿舌・二枚舌・昔彼女のエロい写真を撮影した・の3大舌の夜勤マニアだからな。あとすき家で働いてたし。丁度いいんだと思います。俺も音楽なんかやめて、すき家で働こうかなぁ。曲なんか作ってないで牛丼作って、最近俺から500円盗んでいったあの京王線の券売機に廃棄の牛丼突っ込んでやるんだ。なーにがECOモードだ。食わせてやるよ、この牛丼をよ。ほらよ。500円になります。でもお代は要らねー。あーなんであの駅員の女にあんなに偉そうなあしらいかたされちゃったんだろう。何も言えずにバイトに向かった自分。なんだか外から見てたわけじゃないのにちゃんと映像で頭の中に残ってるよ、そうやって具現化なんて一切出来ないまま、日々は頭やお腹や果てはつま先の角質の表層にまで蓄積されていってしまう。なにも出来なくて毎日息苦しい。部屋の中は暑くて、それもきっとあるのかな。開くカーテンが無い。割る窓ガラスなら。あるけど。まあ、あるけれど。インプットとアウトプットが、自分の中で緊急避難訓練をやってるようです。すこし暑かった。あの日は天気も良かった。屋上だった。傷と、早起きが出来た日だった。あー暑。明日は早いな。いつもの生活圏内。途中で道に迷ったら、やだな。

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